雑草は繁殖力が高く、放っておくと手がつけられないほど高く伸びて範囲を広げていきます。そのため、こまめに何度も草刈りを行い管理を行うことが必要です。
しかし闇雲に作業をすれば良いわけではありません。時間も労力もかかるので最小限の作業頻度におさえたいものです。
そこで当記事では作業の頻度をおさえる適切な草刈りの時期やタイミングについて解説していきます。また、あまり意識されていない「草刈りをしてはいけない日」についても紹介します。
雑草を放置するとどうなる?
作業が大変だからといって、草刈り作業をせずに雑草を放置していたらどうなるのでしょうか?不思議なもので人間の管理がない空き地は一気に雑草に支配されます。
クズなどのつる植物が深く広く根を張り、セイタカアワダチソウなどの雑草が天高く成長していきます。茎も太くなり樹木化する雑草も。一度侵食されたら草刈り作業は困難を極めるので、少ない頻度でも定期的に処理を行う必要があります。
草刈りをしてはいけない日とは?
あまり意識をしていない人も多いのですが、草刈り作業に適していない日が存在します。こまめな草刈りが必要だとはいえ、下記のようなシーンでは作業をするのを控えましょう。
- 雨の日
- 雨上がり直後
- 真夏の炎天下
- 早朝や深夜
- 土用の日
雨の日
絶対に草刈りをしてはいけない日が「雨の日」です。雨の中での草刈り作業には様々な危険が潜んでいます。路面が滑りやすくなっており、もし草刈機を操作したまま転倒してしまうと大事故になりかねません。
雨の影響で「音」がかき消されてしまうことも問題点のひとつです。「音」は安全確認の重要なポイントですが、雨中の作業では周囲の人の声や機械の音、作業中に起こる異音などを聞き取ることができなくなってしまいます。
また、安全面だけでなく雨は草刈機にもダメージを与えます。防水機能に優れた草刈機も発売されており、作業中の急な雨に備えておくに越したことはありませんが、雨の中での断続的な草刈り作業は避けるようにしましょう。
雨上がり直後
雨の日と同様に、雨上がり直後も草刈りをしない方がよいでしょう。軽快に操作できるはずの草刈機が、雨の後は思うように動かせないはずです。
というのも、雑草が水分を含んで重たくなっており、草を刈る際の大きな抵抗となるからです。重い草を刈ろうとすると草刈機に負荷がかかり、オーバーヒートやギアの損傷など故障のリスクも高まります。
天気が晴れてきても、すぐに作業を行うのではなく、水分が蒸発して草が乾くまでしばらく時間を置くようにしてください。
真夏の炎天下
高温環境で草刈り作業をすると体力の消耗が激しくなり、熱中症になるリスクが高まります。
草刈り作業では長時間の外での作業や重い草刈機の操作によって、大量の汗をかくことが予想されます。汗をかくことで体内の水分や塩分が失われ、脱水症状を引き起こします。
また体内の熱があがり、体温調節が働かなくなる可能性もあります。気温が高い時の作業を避けるか、以下のような熱中症対策をおこない草刈りに臨んでください。
- こまめな水分補給
- 適度な休憩
- 空調ウェアの活用
- 帽子や日焼け止め対策
- 草刈り専門業者に任せる
早朝や深夜
日の出前の早朝や周囲が寝静まった深夜の草刈りは騒音トラブルの観点から避けたほうがよいでしょう。特に周囲に民家がある場合は尚更です。
一般的にエンジン式草刈機の騒音は90〜100デシベルと言われています。これは電車が通るガード下ぐらいの騒音ですので少し離れていても聞こえるレベルです。あくまで目安ではありますが、通勤通学が行われる朝8時から9時以降ならばクレームを避けることができるはずです。
また早朝の作業においては騒音を防ぐために、バッテリー式の充電式草刈機を活用する方法もあります。バッテリー式充電式草刈機ならば作業者の耳元に届く騒音は75デシベル程。少し離れれば気にならない音量となるので住宅が近くにある場合は時間にかかわらず活用してみるとよいでしょう。
土用の日
信仰的な話になりますが、「土用の日」は草刈りを避けたほうがよいと言われています。
鰻を食べるというイメージが強いですが、「土用の日」は古来より土公神(どくじん、どこうしん)が支配する期間といわれてきました。土の神様への配慮から草刈り、工事、土起こしなどを避けるべきだとされています。
もし土用の日に草刈りをしてしまい、土公神の祟りが気になるようならば、土地に盛り塩をしてお祈りをしておきましょう。この際、塩を直接まかないようにしてください。土地が塩害をおこしてしまうので、お皿に塩を盛る程度で大丈夫です。
草刈りに最適な時期
草刈りに最適な時期は地域によって異なります。雪の多い日本海側ならば6月〜7月、7月〜8月、9月〜10月の年3回、温暖で雪の少ない太平洋側ならば11月〜12月を含めた年4回が草刈りに適した時期だと言えます。
植物の成長要因には水、光の強さ、温度、栄養などがあげられますが、その要素を最も満たす時期が6月~7月となります。
梅雨の時期にたっぷりと水分を蓄え徐々に日照時間が増え気温も暖かくなってくる時期です。この頃に雑草は著しい成長を見せますので、手がつけられなく前に除草を行うことが重要です。
次に7月〜8月も雑草の成長力が強い時期ですので草刈り作業をした方が良いでしょう。
そして9月から10月頃は雑草の成長が衰えてくる時期です。この時期に草刈りをしておけば年内の草刈りはほぼ完了といえます。
11月から12月には勢いよく生い茂る雑草はなくとも、立ち枯れした雑草が残っている場合があります。景観の保持はもちろん害虫・害獣の越冬場所ともなりますので除去しておくのがベストです。
時期 | 草刈りに最適な理由 |
---|---|
06月〜07月 | 雑草が最も伸びやすい時期。早期に対処しておくことが重要。 |
07月〜08月 | 景観を保つための作業が必要。成長がピークになり手がつけられなくなる前に除草作業が必須。 |
09月〜10月 | 冬に向けて成長が衰える時期。雑草にダメージを与え年内の成長を抑える。 |
11月〜12月 | 枯れ草の除草。越冬する害虫予防のためにも除草作業が必要。 |
草刈りのベストタイミング
草刈りのベストなタイミングとしては、雑草が10cm〜15cm以上になった時点で行うのが良いでしょう。草丈が短すぎても長すぎても刈りにくいので、膝丈より高くならないように注意してタイミングをはかってください。
乾燥した状態の方が雑草を刈りやすいので、晴天が2日以上続いた日を狙って、気温が上昇しすぎない午前中のうちに作業を行えば快適な草刈りができるはずです。
また、雑草の種子ができる前に草刈りを行うことが重要です。種子ができた後に草刈りを行っても発芽して再生してしまい、イタチごっこになってしまいます。雑草の種類によって時期が違いますが、セイタカアワダチソウといった多年草雑草など、やっかいな雑草の開花シーズンには絶対に草刈りをしてください。なお、セイタカアワダチソウの開花シーズンは9月から10月ごろとなります。
参考:ルーラル電子図書館
草刈りのタイミングを逃した時の対処方法
草刈りをしようと予定していた日に別の用事が入ってしまうという事もあるでしょう。
しかし、人間の事情はお構いなしに雑草は生育を続け、どんどん草丈を伸ばしていきます。気がつけば手に負えなくなってしまった…ということになる前に対処をしておくべきです。
草刈りのタイミングを逃してしまった時は専門業者に任せて作業を行ってもらう方法が有効です。あらかじめ定期で申し込んでおけばタイミングを逃さず、効率のよい作業を行ってくれるでしょう。
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- 料金
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草刈機を使用した草刈り作業の料金相場は、どの地域でも50㎡あたり8,000円~15,000円ほどとなっています。
刈った後のゴミを回収する費用や作業環境によって別料金が発生する場合があるので、各業者と打ち合わせをしながら確認してください。
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時期に応じた除草方法の選び方
雑草が生育する初期においては刈払機が有効です。その中でもバッテリーで稼働する充電式草刈機がおすすめ。前述した通り、騒音が少ないこともありますが、ボタンひとつで始動できるのもポイント。雑草の成長が気になったらすぐに使用して作業をすることができます。
シーズン中盤になってくると雑草の生育スピードに作業が追いつかない場合があります。そういった際には高効率な機械をセレクトするとよいでしょう。
場所によっての使い分けが必要ですが、スパイダーモアといった斜面専用の草刈機や、ハンマーナイフモア、乗用草刈機などを使えば、作業者の負担を最小限に抑えることができます。
シーズン終盤の作業では次のシーズンを意識した除草作業が必要となってきます。雑草の発生と成長をなるべく遅くするために、可能ならば除草剤を活用してください。根まで枯らしておけば次シーズンの発生をかなり遅らせることができるはずです。