草刈機の修理の際に「この部品の名前って何?」と疑問に思うことがあるかもしれません。
正しい使い方やメンテナンスのためにも、各部の名称を知っておくことは大事です。
当記事では草刈機の部品の名前や機能を画像を交え解説します。
草刈機の構造
現在主流となっている草刈機は「エンジン式」と「バッテリー式」があります。動力源の違いで、エンジン式は燃料を燃焼させたエネルギーで刈刃を回転させます。一方、バッテリー式は電気の力でモーターを動かして刈刃を回します。
草刈機を操作するためのハンドルは、左右に動かしやすい「Uハンドル」、上下に操作しやすい「ループハンドル」、草刈機のシャフトを直接握り込む「ツーグリップ」といった3つの形状があり、購入時に選択することができます。
また、エンジン式草刈機のハンドルにはスロットルレバーが、バッテリー式にはボタンがそれぞれ設置されており、現場の状況に最適な刈刃スピードを調整します。
これらの部分が一体となって、雑草を効率的に刈ることができるよう設計されています。メーカーやモデルによってデザインが異なりますが、基本構造はほぼ同じです。
初心者には操作が簡単なバッテリー式の草刈機がおすすめ
エンジン周辺の部品名称
エンジン式草刈機は構造が複雑であり、名前がわからない部品があるかもしれません。
各部品の名称と機能を下記に説明します。
燃料タンク
草刈機を動かすための燃料を入れるためのタンクです。2サイクルエンジンならば混合ガソリンを、4サイクルエンジンならば普通のガソリンを入れます。
規定の燃料以外のものを入れてしまうと機械の故障の原因となるので注意しましょう。
スパークプラグ
スパークプラグは燃料と空気の混合物を爆発させるために必要な電気スパークを発生させるための部品です。草刈機が作動するためには欠かせないものです。
キャブレター
キャブレターは「気化器」とも呼ばれ、空気と燃料を適切な比率で混合する装置です。ここで生成された混合気はエンジン内で燃焼され、刈刃を回転させるエネルギーとなります。
草刈機のメンテナンスの中で特に重要となる部品でもあるので、名称や設置されている箇所を把握しておきましょう。
チョークレバー
エンジンのスタート時に操作が必要な部品です。キャブレターの空気の通り道を閉じたり開いたりすることで燃料と空気の混合比を一時的に濃くすることができ、これによりエンジンの始動がスムーズになります。
プライマリーポンプ
プライミングポンプやプライマーポンプなどとも呼ばれる部品で、タンクからキャブレターに燃料を送り込むための役割を担います。柔らかい樹脂でできた半球状のボタンを数回押せば、燃料が送り出されます。
リコイルスターター
クランクシャフトを強制的に回し、エンジンが始動するためのきっかけを作る装置です。グリップをしっかりと握って、接続されているロープを数回引くことでエンジンが始動します。
エアクリーナー
エンジンがスムーズに作動するためには、供給される空気が綺麗でなければなりません。エアクリーナーはその役割を果たし、エンジンへの空気供給をフィルタリングし、ダストや汚れを取り除きます。
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刈刃周辺の部品名称
刈刃
先端に取り付ける刈刃は、耐久性に優れたチップソーや安全性の高いナイロンコード、樹脂製の刃などがあり、作業用途や目的に応じて様々な形状や材質のものに交換することができます。
ギヤケース
エンジンやモーターなどの回転をシャフトを介して刈刃に伝えるための部品です。常に高速で回転する部分なので定期的にグリスを注入するようにしましょう。
飛散防止カバー
草刈機が動作する際に飛び散る草や石などをブロックし、作業者に当たるのを防ぎます。最初から純正パーツが装着されていますが、飛散度合いが気になるならば別売りのカバーを試してみるとよいでしょう。
安定板
草刈機の安定板といえば、北村製作所から販売されているジズライザーが有名。安定板を設置することで、地面を滑らせるように刈刃を操作する「地ズリ刈り」をすることができ、作業者の疲労軽減につながります。
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