ホームセンターの店内に入り「掘り出し物はないかな?」と雑草対策コーナーに目を向けると、そこには異常な安さの草刈機が。
土日のセールにもなると、思わず衝動買いしそうな価格の目玉商品が陳列されていたりしますが、あまりの安さに品質を疑う人も多いのではないでしょうか。
当記事では「ホームセンター専用モデルの安い草刈機は使い物になるの?」「人気メーカーの草刈機との違いは?」という疑問を解消できるよう、情報をまとめてみました。
草刈機を新調しようと考えている人はぜひ参考にしてください。
ホームセンター専用モデルの
安い草刈機でもそこそこ使えます
ホームセンター専用モデル草刈機の特徴
- とにかく安い
- 家庭用がメイン
一般的なホームセンターでは低価格帯の草刈機を中心にラインナップが揃えられています。
これはホームセンターに来店する顧客の購買単価を考慮されたもので、2021年の独立行政法人中小企業基盤整備機構の調査によると、利用者の1回あたりの利用金額は「1,000円から3,000円未満」がボリュームゾーン。3,000円以上の割合は25%程度にとどまっています。
感染症の流行以降はホームセンターの売上や客単価も上がったようですが、それでも低価格商品が好まれる傾向は変わりありません。
また来店客の多くは家庭用として使うライトユーザーが多く、高いパワーや機能よりもコストパフォーマンスが求められます。
そのような需要を満たすために、シンプル設計で価格が安いホームセンター専用モデルの草刈機が並べられているのです。
人気メーカーの草刈機との違い
人気メーカーの草刈機は下記のような特徴があります。
- 機能が充実している
- 家庭用からプロユースまで幅広く対応
- アフターサービスが安心
マキタやハイコーキ、ゼノアや共立など、人気メーカーの草刈機は機能が充実しているのが特徴です。
また、家庭用からプロユースまで幅広い商品ラインナップが用意されており、選択肢には困ることがないはずです。
有名メーカーの草刈機は比較的高価であり、決して買い求めやすいとはいえませんが、それでもAmazonなどの通販サイトのランキング上位を占めるのは、アフターサービス面で安心できる点にあるでしょう。
例えばマキタは全国各地に営業所があり、そこに持ち込めば修理を依頼することができます。アフターサービスの充実度を考慮すると少し高い販売価格にも納得できます。
対してホームセンター専用モデルの草刈機はお世辞にも機能的だとは言えません。各パーツの強度も高くないのでハードに使えば破損する可能性もあるでしょう。
人気メーカー品は値段が高いけど安心感があります
\ 駆動時間が長い6.0Aバッテリーがおすすめ /
ホームセンター専用モデルの草刈機は使い物になるの?
ホームセンターの安いエンジン式草刈機は、目立った特徴や機能はありませんが、草刈機としての基本的な機能を備えています。ハードな使い方さえしなければ、安価な草刈機でも問題なく使用することができます。
それもそのはず。ホームセンターに流通しているエンジン式草刈機の多くは丸山製作所という東証上場の機械メーカーが製造しています。
DIYルート専用品として「BIG-M」というブランド名で販売しており、同社の決算説明資料には「エンジン製品の刈払機でホームセンター流通において国内トップシェア」との記載があるほどに多く販売されています。
自社でポンプやエンジンを製造するノウハウと技術を持った丸山製作所ですから、コストパフォーマンスに優れた草刈機を量産することも容易な訳です。
\ 圧倒的な安さが魅力 /
BIG-Mの草刈機が他のメーカー品よりも安い理由
ホームセンターでよく見かける「BIG-M」の草刈機が他のメーカー品のものより安い理由は、機能や部品を削ぎ落とした点だけではありません。
都市圏にあるホームセンターの店長から聞いた話では、一回の商談で百台単位の草刈機の発注をするそうです。その一店舗だけでその数ですから、チェーン店での本部発注の場合では千台単位での商談になるはずです。
そのような受注を受けることで、大量生産が可能となり、固定費や運送コストが低減され商品価格を安くすることができるのです。また、同じ製品を大量に生産する場合、生産工程での習熟度が高まり品質も向上する傾向があります。
安い草刈機でもBIG-Mブランドならば安心できますね。
BIG-Mの草刈機おすすめ商品
BIG-Mの草刈機は肩掛け式、背負式、分割式、4サイクルタイプなどバラエティに富んだ20機種以上のラインナップが揃っていますが、その中でも特におすすめの商品を紹介します。
BC200T 20cc 4.7kg
4.7kgの小型タイプなので体力を気にせず操作することができ、入門用としてもおすすめです。排気量は20ccで膝丈ほどの雑草なら難なく対処することができます。家の庭先まわりやあぜ草に最適です。
BC2340 23cc 4.6kg
排気量は23ccで腰丈の雑草地でも対応できるモデルです。230mmのチップソーが標準刃として装着されており、細かな作業にも最適です。
人気メーカーの草刈機おすすめ商品
広い面積を管理している人や、背の高い雑草、法面の雑草を刈る際には「安い草刈機ではやっぱり心配」と思う人もいるでしょう。そんな人におすすめの草刈機も紹介します。
軽量モデルのエンジン草刈機
共立 SRE2230LT 20.9cc 3.4kg
本体重量はなんと3.4kg、同一排気量のエンジン式草刈機と比べると最軽量クラスのモデルです。アシストスプリングがリコイルスターターに設けられており、軽い力でスタートさせることができます。
背負い式のエンジン草刈機
ゼノア BKZ275L 25.4cc 8.0kg
本格的な25ccクラスの背負い式の草刈機です。ゼノア独自設計の「くるくるカッター」機構により操作棹が自由自在に動き、斜面でも操作しやすいのが特徴です。
充電式の草刈機
マキタ MUR190UDRG 18V 3.2kg
22ccクラスのエンジン式草刈機と同等のパワーをもつ充電式草刈機です。ボタンで一発始動でき、操作も簡単なので初心者にもぴったりです。また、煩わしい混合ガソリンの調合や、燃料で手が汚れることもないのが嬉しいポイントです。
ホームセンターで草刈機をレンタルする方法も
一部のホームセンターでは草刈機のレンタルサービスを実施している店舗もあります。草刈り作業をする頻度が少ない人や、初心者の人で試しに草刈機を使ってみたい人はレンタルしてみるのも一つの方法です。
ホームセンターでの草刈機レンタルについては別記事でまとめていますので、そちらも参考にしてください。