雑草管理に便利な草刈機ですが、利用頻度が少なく、扱いに慣れていない人の中には「使い方を聞いたことがあるけど忘れてしまった」という人もいるかもしれません。
特にエンジン式草刈機は初心者には操作が難しく、わからないことも多いはずです。
そこで今回は草刈機のエンジンのスタート時に使う「チョークレバー」について解説します。
チョークレバーはどれ?
チョークレバーの位置はモデルによって少しずつ違いますが「閉-開」のシールが貼っている周辺に設置されています。メーカーによっては「OPEN-CLOSE」やイラストになっているものもあります。
各メーカーごとのチョークレバー設置箇所
スチールの草刈機のチョークレバー位置
シンダイワの草刈機のチョークレバー位置
共立の草刈機のチョークレバー位置
三菱農機の草刈機のチョークレバー位置
そもそもチョークレバーとは?
チョークレバーの役割
チョークレバーはエンジンを始動させるために必要な部品で、エンジン内の燃料の濃度を調整する役割を果たします。
寒い日など、エンジンがかかりにくい状況でも、チョークレバーを操作することでエンジンが始動できるようになります。
チョークレバーの構造
チョークレバーはキャブレターと呼ばれる部品に接続されています。キャブレターは燃料と空気を混ぜる装置で、適切な濃度の混合気を燃焼室に供給します。
通常は空気を取り込む窓が開いていますが、チョークレバーを操作すると、この窓を閉じることができます。
キャブレター内が密閉状態になると、燃料濃度が濃くなり点火がしやすくなるので、初動時や、寒い時でもエンジンがかかりやすくなるという仕組みです。
- チョークレバーはキャブレターの空気取り入れ窓を開け閉めする装置
- キャブレターの窓を閉めると空気が薄くなり、燃料の濃度が高まる
- 燃料濃度が高まると点火がしやすくエンジンがかかりやすい
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チョークレバーの使い方
チョークレバーは基本的にはエンジンの始動時にしか使用しません。使い方は下記の通りです。
手順4の段階で始動しなければチョークレバーを開いて、再度リコイルスターターを数回引いてください。
燃料濃度が高いまま使用するとスパークプラグが濡れて「燃料かぶり」という状態になり、エンジンがかからなくなってしまいます。
草刈機のチョークレバーは開けたままが基本
エンジンには綺麗な空気が欠かせません。チョークレバーを閉じたままにしておくと燃料濃度が高まるので初爆は良くなりますが、酸素が薄くなるので効率よく燃焼することができません。
草刈機のチョークレバーは開けたままが基本で、始動時のみ閉じるようにしましょう。またエアクリーナーの清掃も重要です。新鮮な空気を送り込めるように、定期的に清掃をしてください。
チョークの「開閉」はどっちが正解?
まとめると、エンジン始動時にはチョークを「閉」に。エンジン始動後にはチョークを「開」にして使用するようにしましょう。
「キャブレターの空気窓の開け閉め」を覚えておくと、始動時にどちらが正しいかを覚えておけるはずです。
エンジン式草刈機が煩わしい人は
ここまで解説しましたが「やっぱりエンジン式草刈機は操作が難しい」と感じる人がいるかもしれません。そういった人は一度、充電式草刈機を試してみるとよいでしょう。
「充電式草刈機はパワーがないから…」という印象もひと昔前の話。最近では性能が上がり、特にマキタの充電式草刈機はプロの造園業者などにも愛用されています。
軽量タイプならば18Vをパワーを重視するならば40Vがおすすめです。