庭や畑、駐車場などの雑草管理で欠かせないのが「草刈機」です。効率的に除草作業をおこなうためには必須のアイテムだと言えるでしょう。
しかし準備をしていたら「エンジンがかからなくて草刈機が使えない!」といったような問題もしばしば発生してしまいます。
どうしたらいいかわからない人のために、当記事では草刈機のエンジンがかからない不具合を解消するためのチェック事項と対処方法などについて解説します。
「すぐに使いたいのに困った…」という際には以下に説明する対処方法をぜひ試してみてください。
草刈機の基本構造
草刈機は動力の種類によって「電動式」と「エンジン式」に分類することができます。電気や燃料によって発生させた力で、草刈機の先端にある刈刃を回転させることで雑草を切断する仕組みとなっています。
電動式草刈機の特徴
昔は電源コードを使用するタイプが多く存在していましたが、現在ではバッテリーパックを装着する充電式草刈機が主流となっています。ボタン操作で運転することができ、操作も簡単なので初心者におすすめの草刈機です。
エンジン式草刈機の特徴
エンジン式の草刈機は「2ストロークエンジン」と「4ストロークエンジン」の2種類の動力が存在します。
燃費性能や静音性は4ストロークエンジンの方が優れていますが、価格や重量などの要因で2ストロークエンジンを搭載した草刈機が主流となっています。
手入れをすれば長期に渡って使用することができ、コストパフォーマンスの良さがエンジン式草刈機のメリットではありますが、始動方法やメンテナンス方法などにコツや手間が必要です。
草刈機のエンジンのかけかたと使い方
草刈機は高速で回転する刈刃が装着されているため、安全に留意して扱わなくてはなりません。
特に気をつけたいのが小石やチップソーの破片による飛散事故と、障害物に刈刃が当たって機械が跳ね返る「キックバック」と呼ばれる事故です。
安全な操作方法は下記の動画が参考になりますのでご覧ください。
さて、初心者の人が草刈機の使い方で最初につまづくのが「エンジンの始動方法」です
電動式草刈機の場合はボタン操作なので迷う人は少ないですが、エンジン式の場合は始動のために、いくつかの手順が必要です。
草刈機のエンジンがかからない時のチェック項目
割と地味な作業ですが、草刈機のエンジンがかからない時は、下記のような不具合がないかをひとつずつ確認していく必要があります。
操作系統の不具合をチェックする
チョークレバーの開閉方向が間違っていないか
エンジン始動の際にチョークレバーを開きっぱなしにしていませんか?逆に閉めっぱなしでもダメで初爆が起こった後はレバーを戻して「開」にしなければなりません。
マークで表現されてわかりにくい場合もありますが、開閉方向を間違わないようにしましょう。
プライマリーポンプが機能しているか
プライマリーポンプを押すことによって燃料がキャブレターに送り込まれ、エンジンの爆発が開始します。
しかし使用環境や経年劣化によってプライマリーポンプが硬化したり、燃料ホースが破れている場合は、うまく燃料が送り込まれていない場合があります。
燃料ホース内の気泡がなくなり、燃料が動いているかをチェックしてください。
スターターの紐が引けているか
スターターの回転が不十分であるとエンジンは始動しません。内部にあるバネが錆びついて紐がスムーズに引けなくなっている場合があります。
その際は潤滑油をさして数回引いたり戻したりしてみてください。錆びに潤滑油が浸透すればスターターが軽く引けるようになるはずです。
燃料系統の不具合をチェックする
燃料が間違っていないか
2サイクルエンジンの場合はガソリンとオイルを混ぜた「混合燃料」が必要です。
取扱説明書に記載された割合の混合燃料を使用しなかったり、軽油や灯油など間違った燃料を入れてしまうとエンジン内の部品が破損して動かなくなる可能性が高まります。
燃料が劣化していないか
草刈機に使用する混合燃料は不純物の混入や揮発、酸化によって劣化していきます。特に夏場は劣化が早く、燃料タンクに入れっぱなしで倉庫に放置していると1週間ほどでダメになってしまうケースもあります。
劣化した燃料は点火性が悪く、エンジンをスタートさせることができません。燃料は使う分だけ用意し、残った燃料は機械から抜くようにしてください。
点火系統の不具合をチェックする
キャブレターが詰まっていないか
草刈機に放置した燃料が揮発すると粘性の高いドロドロとした液体、もしくは固形物に変わります。
これが内部に残ってしまうとキャブレターが機能しなくなり、結果的に草刈機のエンジンがかかりません。
もしそのような状態になっていれば、市販のキャブレタークリーナーで汚れを落としてから、新しい燃料を入れて使用してみてください。
燃料かぶりやスパークプラグの汚れがないか
エンジンの始動時はチョークレバーを閉めた状態で行います。チョークを閉じることでキャブレター内の混合気の燃料の割合が濃くなり、着火がしやすくなる仕組みです。
しかしチョークを閉じたまま何回もリコイルスターターを引くと「燃料かぶり」という状態が起こってしまいます。これはチョークを閉じることによって酸素の供給がストップし、着火ができないまま液化した燃料がスパークプラグに付着してしまう現象です。
プラグが濡れると火花が飛ばなくなってしまい、結果的にエンジンがかからなくなってしまいます。
また、プラグはカーボンで汚れていると火花の飛びも弱まるので定期的に清掃が必要です。チョークを閉めるのはリコイルスターターを引く最初の数回だけで、ブルルと動きそうになったらチョークを開けて始動操作を行ってください。
フィルターの目詰まりはないか
草刈機を使用すると大量の埃や刈草なので機械が汚れます。特にエンジンに空気を取り込むエアフィルターはゴミで目詰まりがしやすいので定期的な清掃が必要です。
フィルターの内側から外側に向けてエアブローをおこない、目詰まりを解消させましょう。
それでもエンジンがかからない場合は?
点検を行っても不具合が解消しない場合は、修理もしくは買い替えが必要となります。
充電式草刈機を購入する
充電式草刈機への買い替えが特におすすめです。エンジン式草刈機のような面倒な操作が不要で、ボタンひとつで始動することができます。
また燃料の用意や保管も不要で、オイルによって手が汚れることもありません。バッテリーを充電しておけば、使いたい時にいつでもサッと作業をすることが可能です。
マキタの充電式草刈機はラインナップが豊富で、現場のシーンに合わせたモデルを選ぶことができます。軽量タイプは18Vモデルを、パワーを重視するならば36Vや40Vを選ぶのが良いでしょう。
販売店に修理を依頼する
販売店に草刈機が動作しない旨を伝えて修理を依頼します。草刈機を購入した店ならばスムーズに修理依頼することができるはずですが、購入店ではない店への依頼は嫌がられるケースも。
そういった際には製造メーカーに相談すれば、修理可能な代理店を紹介してもらえる場合があります。
草刈り業者に依頼する
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