「ロボット芝刈機」はここ数年で需要が大きく高まっています。「省力化」が人気の理由ですが、実は導入メリットはそれだけではありません。芝生を常に美しく管理したい人にはマストアイテムだと言えるほどの利点があるのです。
当記事ではロボット芝刈機の購入を迷っている人のために、製品の特徴や実際に使っている人の口コミを紹介しています。
ぜひ参考にして検討してみてください。
ロボット芝刈機とはどんな機械?
ロボット芝刈機は人が常時操作することなく自動的に動いて芝を刈るロボットのことをいいます。
アイロボット社のルンバに代表されるロボット掃除機と同じような仕組みで、内蔵されたGPSやセンサーなどを利用してエリア内を動き回り芝草をカットしていきます。
ロボット芝刈機が生まれたのは意外に古く50年以上前の1969年に遡ります。アメリカのMowBot社が世界初のバッテリー駆動式のロボット芝刈機を発表しました。
当時の価格は800ドルで、現在の価値に換算すると70万円から80万円ほどの設定。高価な機械でありながら中々の売れ行きだったそうです。今も昔も「作業を楽にしたい」という人々の思いは変わってないのかもしれません。
そして半世紀過ぎた今では、当時よりもはるかに高性能で低価格になったロボット芝刈機が販売されており、一般家庭にも普及しつつあります。
ロボット芝刈機の基本的な機能と仕組み
ロボット芝刈機の主機能は次の3点です。
- 自律走行
- 自動芝刈り
- 自動帰還
ロボット芝刈機は指定されたエリア内を自律走行しながら芝を刈っていきます。エリアの外周に設置したワイヤーを機械側のセンサーで感知することによって範囲を認識するようになっています。
屋内で使用するロボット掃除機の場合は、壁や障害物を感知して方向転換を行いますが、屋外ではそれがありません。そのためワイヤーを張り作業エリアを明確化する必要があるのです。
ロボット芝刈機を購入したら、まず最初に行う準備が、このワイヤー設置作業となります。
ロボット芝刈機の本体下部には刈刃がセットされています。この刈刃を回転させることにより芝をカットしていきます。フリーナイフ方式で、小石が当たってもショックが吸収され、石飛びを軽減する仕組みになっているのが特徴的です。
機械は内蔵のバッテリーで駆動し、充電が少なくなるとエリア内に設置したAC電源ステーションに自動で帰還、充電するようになっています。そして充電が完了すると再び芝刈り作業を始める非常に勤勉な機械です。
ロボット芝刈機のメリットとデメリット
ロボット芝刈機の購入を検討しているならば、次のメリットとデメリットの内容は要チェックです。
ロボット芝刈機のデメリット
先にデメリットから説明していきます。ロボット芝刈機の欠点は「購入費用が高い」という点が挙げられます。
ハンディタイプの芝刈機で1万円弱、手押しタイプの芝刈機で数万円程度といった価格に対してロボット芝刈機は15万円以上とかなり高価な機械となります。
しかしその価格を払うだけの大きなメリットがあるので、一般家庭でも利用者は増加しています。
ロボット芝刈機のメリット
- 時間とコストの削減
- 体力を使わない
- 作業中の事故リスクが低減する
- 低騒音で静かに作業ができる
- 集草が不要になる
- 芝面の美観を保つことができる
- 雑草の生育も抑えられる
体力や手間、時間をかけることなく24時間365日、機械が自動で作業を行ってくれることがロボット芝刈機導入の最大のメリットです。
シーズンになるとわずか数日で芝草が成長するので、少しでも放置してしまうと、芝面がまばらな状態になってしまいがちです。しかし、常に作業を行うロボット芝刈機を導入すれば均一な高さで安定した美観を保つことができるでしょう。
また、芝の伸びた部分だけをカットし続けるので、芝の切りカスもかなり小さく、サッチの掃除や集草の必要もありません。
エンジン式芝刈機を利用している人の中には機械の作動音に悩む人がいるかもしれませんが、ロボット芝刈機ならば静かな作業音なので夜間に稼働していてもほとんど気になりません。
近隣住民への配慮という意味でも大きなメリットを感じることができるはずです。
どのような広さの芝生に適しているのか?
ロボット芝刈機は人力では手に負えないような広範囲の作業で真価を発揮します。
国土交通省が2,000㎡の公園敷地でロボット芝刈機のテストを行ったところ、人力作業よりも30%も省力化をすることができ、低コストで芝生管理ができるという結果が発表されています。
しかしロボット芝刈機の適性は広い場所だけではありません。むしろ数坪ほどの家庭の庭の方が効果を実感できるかもしれません。
エンジン式芝刈機などの取り回しがしづらい狭い場所でも、小型のロボット芝刈機ならば小回りよく動いてくれます。また面積が狭い分、高頻度でエリアを周遊することができ、美しい庭芝を管理することが可能となります。
「小回りも効いて広範囲の作業でも疲れ知らず」
まさに万能型の芝刈機といえるでしょう。
他の芝刈機との比較
芝刈機は機械の動力で分類することができ、手動式と電動式(バッテリー式)、エンジン式、ロボット式に区分されます。それぞれの特徴を下記の表にまとめました。
項目 | 手動 | 電動 | エンジン | ロボット |
---|---|---|---|---|
価格 | 1万〜 | 3万〜 | 5万〜 | 15万〜 |
広範囲 | × | △ | ◯ | ◎ |
静音性 | ◎ | △ | × | ◯ |
初心者でも使いやすいタイプが手動式の芝刈機です。価格も手頃で、丁寧に使えば芝も綺麗に管理することができます。
そして面積が広くなるにつれ、効率が重視されるので電動式やエンジン式の芝刈機がよく選ばれます。
しかし電動式やエンジン式芝刈機は100dBほどの騒音があり、近隣の家庭に気を遣いながらの作業が必要となります。
その点、ロボット芝刈機の場合は騒音レベルは60dBほどで静かな会話の音量レベル。夜間の動作でも気になりません。
ロボット芝刈機の口コミ
SNSでの口コミ
SNSでロボット芝刈機購入者の口コミをみると「壊れても絶対また買う」という意見があるほど、満足度は高い模様です。さらに調べてみると企業の緑地や公園などにロボット芝刈機が導入されている事例も多々ありました。
機械の購入に対してシビアな企業や公共機関が活用するほどですから、実用性は間違いないでしょう。
Youtubeでの口コミ
タレントのヒロミさんもロボット芝刈機を導入されています。「芝刈り作業は嫌いじゃない」とのことですが、ずっと綺麗な状態に保つという点でロボット芝刈機を評価しています。かなり広い庭で芝生管理をされているようなので、導入効果は高いでしょう。
Amazonでの口コミ
アマゾンで家庭用ロボット芝刈機の代表格であるハスクバーナの「オートモア305」の口コミを確認しても高い評価が多くありました。
庭の広さがおよそ250㎡。フラットでスクエアに近いですが、夏には芝が伸びるのが早く、少なくとも月に2回は2時間以上かけて、某社の電動芝刈りで、日の沈みかけたころを見計らって、汗をふきふき、水分を補給しながら、芝を刈っていました。最近の夏の暑さは異常で、熱中症がこわいのですが、熱中症にならなくとも夏場の2時間以上の外の作業は体にこたえ、2、3日は疲れが残って何とかならないものかと思っていました。芝刈りロボットの存在を知り、値段も決して安くはないのでためらいつつも、色々と資料や情報を集めて、購入に踏み切りました。結論、買って大正解でした。いえ、もっと早くに購入して導入しておくべきでした。10月になった今では、週に3回のスケジュールで稼働させていますが、芝生は刈った状態が維持されており、きれいそのものです。
引用先:Amazon
狭い庭ではありますが芝刈りの時間を他に使うために購入しました。壁沿いなどガイドワイヤーの外側は刈れないので芝刈りの時間がゼロになることはないですが、それでも大幅に短縮できて重宝しています。設置に時間を要するのはガイドワイヤーを張り巡らせるところにありますが、時間がかかったのはそこだけ。スマートフォンとの連携を含めて苦戦する要素は私にはありませんでした。庭に置いてあるもののレイアウト変更が起きたらガイドワイヤーの貼り直しが面倒そうですが、常日頃節約できている時間を考えれば大したことないと考えるようにしています。
引用先:Amazon
芝刈りはなかなかの重労働で、夏場の作業は過酷さを増します。口コミではその悩みから解放された声がありました。
ロボット芝刈機を発売しているメーカー
海外ではBosch、Stihl、Greenworksなど様々なロボット芝刈機が市場販売されていますが、日本国内では実質的にハスクバーナの一強状態となっています。
車やバイクで有名なホンダからも「Miimo(ミーモ)」というロボット芝刈機が発売されていますが、価格が50万円以上と非常に高く、販路も限られています。
一方、ハスクバーナのロボット芝刈機は家庭用から業務用まで様々なラインナップがあり、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのECサイトから気軽に購入できるような販売体制となっています。
おすすめのロボット芝刈機
ハスクバーナのオートモア305がおすすめ
一般家庭の庭芝を管理するならば、ハスクバーナのオートモア305がおすすめです。
おすすめの理由は下記の3点です。
- 高い防水性能
- 充実した機能
- アフターサービス面も安心な点
まず特筆すべきは防水性能。基本的に野外に放置しておく機械であるため、高い防水機能が求められます。
オートモア305は防水性能における国際規格「IPX5」を取得済みで雨の日でも安心です。
(ただし、暴風雨や台風の時には屋内へ収納することをおすすめします)
そして防水性能が高いため水洗いも可能となっています。
1日の作業能力は600㎡で一般家庭用としては十分な刈り取り能力を持っています。天候やシーズンなど芝生の成長を判断して作業時間を調整する機能など、驚くほどの高機能を有しているので、芝管理の強い味方になること間違いなしです
また、ハスクバーナは公式ページにサービスディーラー情報を掲載しており、修理やアフターサービス面でも安心です。
ハスクバーナとはどんなメーカー?
ハスクバーナはスウェーデンに本社をおく農業機械や林業機械、建設機械を扱うメーカーです。
その歴史は古く300年以上も前からものづくりがおこなわれていました。創業当初は戦争下にあったこともあり兵器が製造されていましたが、やがてその技術が活かされチェーンソーをはじめとした様々な製品が生み出されています。
そして1995年に商用完全ロボット芝刈機「Solar Mower」が発売され、現在ではロボット芝刈機のトップメーカーとして世界的な地位を確立しています。
ハスクバーナ製品を購入する際の注意点
ハスクバーナ製品を購入する際は認定ショップから買うのが正解です。保証やアフターパーツの提供を受けるためには正規販売店からの購入が必要だからです。
もちろんAmazonの公式ショップから購入してもメーカー保証を受けることが可能ですが、故障の際の細かな相談のことを考慮すると、ショップ経由の方が安心です。
製品保証は、ハスクバーナの正規販売店を通じて日本国内で販売された製品にのみ適用されます。正規のハスクバーナ製品であっても、ハスクバーナの正規販売店を経由せず、インターネット通販等で購入されたものは、正規のメーカー保証を受けることができません。
引用:ミナトワークス
Yahooショッピングや楽天市場に出店している「ミナトワークス」や「ノウキナビ」などが正規代理店として販売しています。
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